1:2014/09/09(火) 17:59:26 ID:

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「勝てない相手は、もういないと思う」

 いつになく強気な発言をした錦織圭が、2014年USオープン(全米OP)で、その発言が確信に満ちたものであることを、自らの力で証明し続けている。

 準々決勝では、今年のオーストラリアンオープン(全豪)優勝者で、第3シードのスタン・ワウリンカ(世界ランキング4位/スイス)との4時間15分におよぶ5セットマッチを錦織が制した。日本男子としては、1918年の熊谷一弥以来96年ぶり、1968年のオープン化(プロ解禁)以降では、初となる準決勝進出となった。

 4回戦と準々決勝、2戦連続で4時間を越える試合を強いられた錦織。5セットにもつれた試合の勝敗は、これで通算10勝2敗となった。負けの1回は、男子国別対抗戦デビスカップでの敗戦なので、グランドスラムでは、まだ1度しか負けてないという驚異的な強さだ。

 さらに、フィジカルで大きな問題がないのは、今シーズンのマイアミ大会やマドリード大会で、ケガで途中棄権していたことを踏まえると、ニューヨークでの収穫といえる。

 元プロテニスプレーヤーの杉山愛は、かつて錦織のテニスを次のように語っていた。

「圭のテニスは、爆発力がある。それがあるからこそ、トップ選手から勝利をもぎ取れる。でも、その代償があって、圭は体を痛め、故障につながっていた」

 しかし今、24歳になった錦織は、強敵を打ち破る爆発力のある自らのテニスと、少しずつ強化されてきた身体能力のバランスが、ようやく取れてきている。

 その錦織の強さは、第1シードのノバク・ジョコビッチ(1位/セルビア)との準決勝でも、いかんなく発揮された。湿度が70~80%、気温が31~32度というニューヨークでは珍しくタフなコンディションになったが、試合後半になって、いつものプレーができなくなったのは、ジョコビッチだった。

 王者に対して、試合の主導権を握っていたのは、錦織だった。試合中、錦織の足はよく動き、速いテンポでボールを打ち返して、ジョコビッチにストロークのリズムをつかませなかった。また、ジョコビッチのセカンドサーブでのポイント獲得率がわずか37%にとどまったのは、リターンやラリーで、いかに錦織がジョコビッチにプレッシャーをかけていたかを物語っている。世界一のディフェンスを誇るジョコビッチから、フォアもバックも13本のウィナーを奪ったのは、特筆すべきことだ。
4セットで敗れたジョコビッチは、もはや錦織の武器が、フォアハンドストロークだけではないことを痛感させられた。